さいとう伸一の
政治活動報告

10.横浜教育改革会議

答弁を要旨としてまとめたものであり、実際の答弁とは若干異なります。

<質疑>
 長崎県佐世保市の事件について、教育委員会としてはどう捉えているのか。また、どのような対応を行っていくのか?
【答弁】
 長崎県佐世保市の事件に対する教育委員会としての捉えと対応は、小学生児童の間で刃物による死亡事件が発生したことは、極めて衝撃的なことであり、教育行政に携わる者として、重大かつ深刻な事態ととらえています。
 学校と家庭が密接に協力して、生命を大切にすることや他者を思いやる心を育成する教育活動の充実・強化が図れるよう、今後一層取り組んでまいりたいと考えております。

 今回の痛ましい事件を教訓として、保護者や教師はもとより、まわりの大人がそれぞれの立場で子どもにしっかりとかかわっていく、話をしていくことが何より大切であり、そういったことを行政として推進していきたいと考えております。

<質疑>
 本年度、横浜教育改革会議を設置する趣旨・目的は何か。また、会議における具体的な検討項目は何か?
【答弁】
 近年の社会の急激な変化の中で、学校教育をめぐり様々な問題が顕在化している状況を踏まえ、これからの横浜の教育について、現状をしっかり把握しながら、具体的な改革の方向性や方策を議論・提言していただき、市民の期待に応える教育を実現していくことを目的に設置するものでございます。
 検討項目ですが、総合的な学力向上など「教育内容・教育活動」に関すること、能力や実績に応じた教職員の処遇など「学校運営・教職員人事制度」に関すること、大都市における教育行政組織のあり方など「教育行政」に関すること、などを予定しております。

<質疑>
 検討項目の中には早急に結論を出すべきものもあり、2年を待たずとも実施できるものは実施すべきではないか?
【答弁】
 横浜教育改革会議の設置期間は、平成17年度までの2年間を予定しておりますが、諮問にあたっては、早急に提言をいただく検討項目と、時間をかけて議論をしていただく検討項目を十分精査するなど、課題の緊急性と優先順位を明確にしながら、検討を進めてまいりたいと考えております。
 そして、意見のまとまったものから順次提言をいただき、改革施策の具体化に着手してまいります。

<質疑>
 委員や検討項目の選定にあたっては、障害児の視点を考慮しているのか。また、委員には障害児教育に携わっている人を加えるべきではないのか?
【答弁】
 障害児教育については、保護者、関係団体等の意見も十分に踏まえ、本年4月に「横浜市障害児教育プラン」を策定したところであり、まずは、その着実な推進を図ることが大切であると考えております。
 横浜教育改革会議では、学校教育全般について幅広く議論していただく予定ですが、他者への思いやりなど、豊かな心を育む教育を推進するための方策も、検討項目の一つになると考えております。
 会議での議論にあたっては、障害児の視点も考慮しながら、議論の進展に応じて、関係者の方に専門委員として議論に加わっていただくことや、ヒアリングなども検討してまいります。

<質疑>
 これからの学校教育は、より一層、民の力を得て進めていくべきだと考えるが、教育長の考えを伺いたい。
【答弁】
 学校教育活動の活性化という観点から、地域をはじめ外部の人材を学校教育に活かしていくことは有意義であり、今後も一層進めていくべきものと考えております。
 横浜教育改革会議での議論も踏まえながら、地域人材の協力を得た魅力ある授業等の展開や民間人講師の積極的導入、保護者・地域の学校運営参画の仕組の検討など、「民」の力を活かした取組を進めてまいります。

<質疑>
 横浜教育改革会議に何を期待しているか、市長の考えを伺いたい。
【答弁】
 教育は、チャレンジ精神や創造性を身につけ、自ら未来を切り拓くことができる子どもを育てるという、大変大きな役割を担っており、学校・家庭・地域が一体となって行うべきものと考えております。
 学校教育は、現在、不登校・いじめなど様々な課題に直面していますが、横浜教育改革会議での活発な議論と、その提言内容の着実な実施を通じて、次代を担う健全でたくましい横浜の子どもが育まれることを大いに期待しております。